貿易ニュース 1月2008年

30/01/08 今シーズンの除虫菊の収穫が予想以上 − タスマニア州
30/01/08 米国FDAのクローン食品認可で、豪州オーガニックへの関心に期待
30/01/08 豪産マカデミアンナッツの輸出マーケットに強力な競争相手
30/01/08 アメリカとの自由貿易協定で、オーストラりアが恩恵を受ける
30/01/08 豪州のNZ産リンゴ輸入禁止について調査開始 − WTO
30/01/08 豪州日立がオーストラリアでの消費者向け製品の販売を中止
23/01/08 輸出用クロコダイル皮の生産が順調 − ダーウィン・北部準州
23/01/08 チェリーが豊作で、アメリカ向け輸出拡大を期待−タスマニア州
23/01/08 昨年の豪州のオートバイ販売台数が記録を更新
23/01/08 ワインのラベル表示規則を変更 − 南オーストラリア州政府
23/01/08 大手アワビ養殖業者が管財人の管理下に − 南オーストラリア州
23/01/08 洪水により生乳の品質劣化、生産減−ニューサウスウェールズ州
16/01/08 昨年の豪産ラムの輸出量が過去最高に
16/01/08 初めてタツノオトシゴをロンドンに輸出 − 西オーストラリア州
16/01/08 現地生産車の販売不振で将来に不安 − 豪三菱自動車労働組合
16/01/08 豪産ウール価格が過去4年間で最高値に
16/01/08 昨年の豪産ワインの輸出額が30億ドルを超える新記録
16/01/08 昨年の新車販売台数は2005年の記録に若干およばず − NZ
09/01/08 2007年の日本向け豪産牛肉が7%減少
09/01/08 2007年の豪州の新車販売台数が初めて100万台を突破
09/01/08 2万5000匹のサーモンが養殖場から逃げる − タスマニア州
09/01/08 米国カリフォルニア州がカンガルー製品を解禁
09/01/08 マッドクラブの政府の輸出許可が2012年まで延長−北部準州
09/01/08 サーモン養殖大手タサール社が販売商品を拡大 − タスマニア州

                                                                    

01月30日2008年 今シーズンの除虫菊の収穫が予想以上 − タスマニア州

  今シーズンのタスマニア州産除虫菊の収穫が、業界の高い期待を上回るものになっている。 すでに約1,300ヘクタールの除虫菊の畑の半分以上が収穫を終え、すべての収穫が終わるのは2月の第1週になる予定である。 Botanical Resources Australiaの農業事業のティム・グルーム氏は、「今シーズンの除虫菊は成長もよく収穫量も多い。 収穫量の予想は昨年10月から毎月行なっているが、日がたつにつれて上向きになっている。 12月に雨が降ったことが大きな違いとなっている。 去年は世界最高の収穫量があったが、今のところそこまでは達していない、しかし、今シーズンは品質がよく、これが重要である」と語った。 (Source: ABC, 29/01/08 "Pyrethrum harvest shaping up well")

01月30日2008年 米国FDAのクローン食品認可で、豪州オーガニックへの関心に期待
  オーストラリアのオーガニック・ミート輸出業者は、米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)が、クローン技術で生まれた動物から製造された食品を承認したことで、彼等のビジネスが見直されるのではないかとしている。 オーストラリア最大のオーガニック牛肉組合のOBE Beefのダレーン・ブルック氏は、「今回のFDAの決定で、オーガニック食品への関心が再燃し、クローン技術で生まれた動物から製造された食品を不安に思うアメリカの消費者が代替のタンパク源や酪農製品を求めて、オーストラリアのオーガニック牛肉や酪農製品への人気が高まるのではないか。 オーストラリアは、世界最大となる1,180万ヘクタールの認定されたオーガニック農地を持ち、オーガニック牛や羊の飼育に最適である。 また、安全性やトレーサビリティーに関しては世界で高い水準にある。 オーストラリアの安全で環境に優しい”クリーン & グリーン”の評判は我々輸出業者にとって大切な財産である」と話した。 クイーズランド州南西部にあるOBE Beefは、700万ヘクタールのオーガニック農地と、7万頭のオーガニック牛を所有している。 Source: BFA, 23/01/08 "Australian organic exports to climb on the back of cloned meat")
01月30日2008年 豪産マカデミアンナッツの輸出マーケットに強力な競争相手

  オーストラリアのマカデミアンナッツ産業が世界の輸出マーケットで影響力を失いつつある。 業界団体Australian Macadamia Societyのゼネラル・マネージャーのアンドリュウ・ヒープ氏は、「南アフリカ産マカデミアンナッツが脅威となっている。 南アフリカの通貨ランドが下がり、 南アフリカ産マカデミアンナッツが、我々の輸出マーケットにオーストラリア産マカデミアンナッツより安く出回るようになっている。 これは過去30年で最悪の事態のひとつである。 オーストラリアの農家たちは、競争のためにこれ以上価格を下げることは出来ない。 オーストラリア産マカデミアンナッツの品質を宣伝していくか、国内需要を開拓していくしかない」と話した。 (Source: ABC, 28/01/08 "Competition troubles macadamia producers")

01月30日2008年 アメリカとの自由貿易協定で、オーストラりアが恩恵を受ける

  オーストラリアとアメリカの自由貿易協定が締結して3年の間に、両国間の農業分野の貿易が急増した。 昨年の1月から10月まで、オーストラリアからアメリカ向けの輸出が9%以上増えて22億米ドルとなり、アメリカ向け事業投資も33%上昇した。 また、アメリカからのオーストラリアへの輸出は5億1,300万米ドルと大幅に増え、事業投資も153%上昇した。 (Source: ABC, 10/01/08 "Australia benefits from USA free trade deal")

01月30日2008年 豪州のNZ産リンゴ輸入禁止について調査開始 − WTO

  オーストラリアによって86年間続いているニュージーランド産リンゴの輸入禁止措置が、世界貿易機関(WTO)によって正式に調査されることになった。 WTOは、オーストラリアの輸入検疫制限が、世界貿易規則に違反しているかどうかを調査するための委員会の設置に同意した。 オーストラリアの生産者は、リンゴの火傷病(Fireblight)の侵入を懸念している。 業界団体 Apple and Pear Australiaのダリル・アッシュトン氏は、「ほかの国々も今回の問題について、関心を持って見守っている。 みんなオーストラリアへの輸出を望んでいる。 中国やアメリカからオーストラリア政府にリンゴの輸入許可申請が以前から来ている。 現在、オーストラリアとチリとの自由貿易協定の交渉が行なわれており、無論、チリも自国のリンゴをオーストラリアに輸出したいと望んでいる。 我々は、今後すべての協定において厳格に検討され、いかなる輸入にも反対していく必要がある」と話した。 (Source: ABC, 22/01/08 "WTO to investigate Australian quarantine rules")

01月30日2008年 豪州日立がオーストラリアでの消費者向け製品の販売を中止

  日立オーストラリア社は、オーストラリアでのコンシューマー・プロダクト(消費財)部門の閉鎖により、40人の従業員が解雇となる、と発表した。 同社は、2月よりテレビやシロモノ家電などの販売を中止することになるが、エアコンや産業設備などのほかの部門は、引き続き営業していくとしている。 (Source: ABC, 22/01/08 "Aust jobs to go in Hitachi close")

01月23日2008年 輸出用のクロコダイル皮の生産が順調 − ダーウィン・北部準州
  北部準州ダーウィンにあるPorosus Pty社は、一級品のクロコダイル皮の生産5ヶ年計画を、2002年には1,000枚以下から、2007年には8,000枚へとし順調に達成した。 そして、長期の契約に基づいてすべてを輸出している。 今後、2008年には1万2,000枚、2012年までには1万5,000枚の販売を期待している。 海水クロコダイルの養殖は動物の養殖の中でも難しく、クロコダイルは大変攻撃的で、同じ養殖エリアに大量のクロコダイルを一緒に飼育すると、お互いを傷つけあうことになる。 (Source: Dynamic Business, January 2008, "Saltwater Crocodile Production")
01月23日2008年 チェリーが豊作で、アメリカ向け輸出拡大を期待 − タスマニア州
  タスマニア州のチェリー生産者は、昨年は霜による被害で約2,000トンしか収穫出来なかったが、今年は豊作なる模様で、昨年の2倍の収穫量を期待している。 今シーズン初めてとなるアメリカのカリフォルニア向けのコンテナーへの積み込みを今日行なった。 輸出額は20万米ドルとなる。 同州のストーン・フルーツ・カウンシルのルーシー・グレッグ会長は、「シーズンが終わるあと3週間の間に、アメリカ向けにあと1個か2個のコンテナーを出荷したい。 アメリカ市場は大きく、我々も生産を増やしている。 我々は今回のようなチェリーが大量に輸出できるマーケットが必要で、来シーズンはアメリカ向けに6-8個のコンテナーを出荷したい。 収穫量も、昨年は霜の被害で減少したが、今年は豊作で、恐らく3,000トンから4,000トンになる模様で、昨年の約2倍となる。 そして、タスマニアのチェリー産業は今後も伸びる予定で、2010年までに7,000トンの収穫量を目標にしており、それゆえ、それに見合った輸出マーケットが必要になる」と話した。 (Source: ABC, 21/01/08 "Bumper cherry harvest US-bound")
01月23日2008年 昨年の豪州のオートバイ販売台数が記録を更新
  連邦自動車産業会議所(FCAI)は、昨年のオーストラリアでのオートバイの販売台数が、今までの最高記録であった前年より1万760台(9.0%)増えて12万9,966台となり記録を更新したと発表した。 これで販売台数が10年間連続で伸びており、伸び率もオートバイ・ブームであった1970年代前半より増えている。 FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「オートバイの販売増加の原因は、昨年に過去最多記録となった自動車販売の要因と同じで、国内の需要が高く、消費者の所得が上がり、自動車購買に余裕が出てきたことによる。 また、ガソリン価格の高騰が影響し、若者層がオートバイを通勤に使うようになり、販売台数が増えているようである。 これは初心者向けの250cc以下のオートバイの販売が、過去2年間で2倍になっていることからも分かる。 また、近年の週末のレクレーション用のクルーザー・タイプのトレンドは昨年も続いている。」と語った。 昨年の250cc以下のオートバイの販売台数は、前年と比べ1,961台(25.8%)増え、クルーザー・タイプのオートバイの販売台数も前年比で 2,827台(27.2%)増加している。 クルーザー・タイプのオートバイの増加により、ロード・タイプのオートバイが前年より7,000台(18.0%)増えて4万5,510台となった。 一方、オフロード・タイプのオートバイは、前年より4.7%増えて5万433台となっている。 昨年のメーカー別の総販売台数の1位はホンダの3万2,946台で、2位はヤマハの2万8,998台、1万7,255台のスズキは3位となっている。 ロード・タイプ部門だけで見ると、1位はホンダの1万14 台、2位はハーレー・ダビットソンの7,134台、3位はスズキの7,080台となっている。. オフロード・タイプ部門は、1位はヤマハの1万6,302台、2位はホンダの1万5,776台、3位はスズキの6,556台である。 (Source: FCAI, 17/01/08 "A Record Yeara for Motorcycle Sales")
01月23日2008年 ワインのラベル表示規則を変更 − 南オーストラリア州政府
  南オーストラリア州政府は、海外への輸出を増やすために、ワインのラベル表示規則の変更を発表した。 ジェニファー・ランキン消費者問題大臣は、「今回改定されたラベルの規則で、ワイン生産者は、国内向けと海外向けの販売両方で、同じラベルが使用できることになる。 今回の変更により、南オーストラリア州がオーストラリアで初めて”World Wine Trade Group Agreement.”の基準に沿った規則を導入した州となった。 今回の改定は、州政府の”お役所仕事”削減の一環で、年間1,300万ドルのワイン業界を守ることになる」と語った。 (Source: ABC, 16/01/08 "Wine label rules to change")
01月23日2008年 大手アワビ養殖業者が管財人の管理下に − 南オーストラリア州

  南半球で大手アワビ養殖業者のひとつであるKangaroo Island Abalone社がVoluntary Administration(任意管理)となり、管財人の管理下に置かれた。 南オーストラリア州カンガルー島の同社のアワビ養殖数は、4年前の生産計画に基づいて養殖されているが、最近の評価で多すぎることが分かった。 同社は現在も営業しているが、管財人が任命され、アワビの養殖数の見直しが行なわれる。 管財人のピーター・マックス氏は、「Kangaroo Island Abalone社は、アワビ養殖事業で過度の養殖数や、増加した死亡率によりキャッシュフローの問題が出てきた。 今後経営状態を調べ、再建の最善の方法を模索する」と話した。 (Source: ABC, 16/01/08 "KI Abalone in voluntary administration")

01月23日2008年 洪水により生乳の品質劣化、生産減−ニューサウスウェールズ州

  ニューサウスウェールズ州北部の大手酪農組合は、洪水と長引く雨で、生乳の品質が落ち、生産量も今後6ヶ月は減少することになるとしている。 同州のKyogle地区とCoraki地区の約40戸の農家が洪水の被害にあった。 酪農組合Norcoのマリー・リチャードソンCEOは、「牧草が流されて生乳の生産量が減少することになる。 今後の生産量は、どれだけ乾牧草があるかによる。 そして、泥だらけの牧草地にいる乳牛は生乳の品質に影響する。 乳牛は長期間そこにおり、恐らく栄養分が落ち、その結果生乳の品質が低下する。 農家にとって長期間の雨の時期を克服するのは非常に困難である」と語った。 (Source: ABC, 16/01/08 " Floods damage milk quality")

01月16日2008年 昨年の豪産ラムの輸出量が過去最高に
  オーストラリアでのラム生産量の増加と海外からの高い輸出需要が重なって、2007年のラムの輸出量が過去最高を記録した。 2007年に16万1,037トンのラムが輸出され、2006年より10%増加した。 これにより3年連続で記録を更新したことになる(豪農林水産省調べ)。 ラム輸出におけるこの過去3年間の大幅な増加は、特にアメリカ、中東、北アジアからの需要が高いことによるものである。 2004年から豪産ラムの輸出量は44%増えており、10年前と比べて2倍になっている。 これにより農家たちも需要が高く、利益率も高いラムの生産を増やしてきた。 オーストラリアにとって昨年の最大の輸出先はアメリカで、前年より12%増えて4万4,500トンとなり、アメリカ国内のラム生産の減少とニュージーランドでの供給不足で過去最高の量となった。 2番目の輸出先は中国で、23%増えて1万4,504トンとなった。 中国向けは低価格の部位が多く、ほかの動物性タンパク源と比べて安価で供給が安定していることが好調の原因である。 アメリカと中国の高い需要と比べて日本向けは28%減って8,516トンとなり、アメリカ産牛肉の増加で需要が落ち込んだ。 中東諸国へは、26%増えて2万2,277トンとなり、アラブ首長国連邦、クウェート、ヨルダン向けが増加した。 また、2008年のラムの輸出予想は2007年より落ち込むことが予想され、ラム生産量の減少、ラム価格の上昇、豪ドル高が懸念される。 (Source: MLA, 11/01/08 "Record Australian lamb exports")
01月16日2008年 初めてタツノオトシゴをロンドンに輸出 − 西オーストラリア州
01月16日2008年 現地生産車の販売不振で将来に不安 − 豪三菱自動車労働組合
  豪三菱自動車の南オーストラリア州アデレードで生産された自動車、6気筒エンジンの"380"の販売不振で、同社の労働組合に今後の現地生産の継続についての懸念が再び持ち上がってきた。 豪州三菱自動車は、海外で生産された車種の販売は伸びているものの、現地生産の"380"の昨年の販売台数は1万942台となり、前年より12%減少した。 オーストラリア製造業労働者組合のコリン・フェニー氏は、「豪州三菱自動車のアデレードにあるクローバリー・パーク工場に働く従業員は、本社である日本の三菱自動車工業の支援次第だとして、豪州三菱自動車の将来については不透明感を抱いている。 会社側は、引き続き日本の本社からの支援が得られるかどうかについては多くを語らないが、私は今後2年間にオーストラリアの自動車産業に大きな変化が起きると見ている。 豪三菱自動車の輸入車の販売好調で、現地生産車の販売不振は隠されている。 しかし、クローバリー・パーク工場に働く人々と話をすると、彼らはいつまで輸入車の好調な販売が、豪州三菱自動車を支えてくれるのかを大変心配している」と語った。 (Source: ABC, 08/01/08 "Union again questions Mitsubishi's future")
01月16日2008年 豪産ウール価格が過去4年間で最高値に

  ウール生産が需要に追いつかないとの懸念があるなか、中国からの高い需要により、世界最大の生産国で輸出国のオーストラリアのウール価格が過去4年間で最高の高値になっている。 基準の東部マーケット指標では今週、クリスマス・正月ホリデー後の価格が2.3%上昇し、1キロ当たり$10.28となり、2003年4月10日以来の高値となった。 オーストラリアは記録的な干ばつで農家の人たちが羊の飼育頭数を減らし、今年のウール生産量は過去62年で最低になると予想されている。 ABBグレイン社のゼネラル・マネージャーのスティーブン・リード氏は、「中国はオーストラリア産ウールの最大のバイヤーで、マーケットに何か劇的なことが起こらなければ、我々は中国との取引に満足している。 しかし、世界のバイヤーたちは、イースター・ホリデー後にはウールの生産が減少し、高値が続くのでないかとの懸念をもっている」と語った。 中国は、昨年の6月から11月までの間に、オーストラリアで生産されたウールの58%を購入している。 また、Australian Wool Innovatioによると、今年度(2007年7月-2008年6月)のオーストラリアのウール生産量は39万5,000トンと予想しており、前年度より7.3%減少し、1946年以来の低い数字となる見込みである。 (Source: SMH, 12/01/08 "Wool prices hit four-year high")

01月16日2008年 昨年の豪産ワインの輸出額が30億ドルを超える新記録
  瓶詰めワインの増加が、2007年の豪産ワイン輸出に貢献し、初めて30億ドルを超えた。 オーストラリア ワイン・ブランデー公社によると、干ばつによる減産や低成長にもかかわらず、2007年の輸出額が6%増えて30億豪ドルに, 輸出量は3%増えて7億8.500万リットルとなり、1リットル当たりの平均輸出価格も3%上昇して3.83豪ドルとなった。 昨年のワイン用ブドウの生産は、前年より23%減少して137万トンとなり、赤ワイン用は32%、白ワイン用は12%の減産となった。 UKがオーストラリアにとって1番の輸出先国で、輸出量で9%、輸出金額で6%増加した。 豪ドル高/米ドル安の影響でアメリカ向けは減少したが、高価な瓶詰めワインが増えて、平均価格が7%上昇して1リットル当たり4.49豪ドルとなった。 オランダ向けは瓶詰めワインが92%増えて輸出量が2,500万リットルとなり、アイルランド、ドイツ、デンマーク、ベルギー、フィンランドからも高い需要がある。 安価なバルク・ワインの輸出量は減少したが、平均価格は4%高くなり1リットル当たり1.09豪ドルとなった。 (Source: LLDCN, 10/01/08 "Wine exports top $3bn in 2007 despite slowing growth")
01月16日2008年 昨年の新車販売台数は2005年の記録に若干およばず − NZ

  2007年のニュージーランドの新車販売台数は10万2,468台(乗用車7万7,454台、商用車2万5,014台)となり、 過去16年間で最多販売台数を記録した2005年には980台(1.0%)およばなかった。 昨年の第4四半期には2万6,276台販売され、過去最多記録の2005年の同期より4.6%増えており、昨年は通年で2006年と比べて2.5%増加した。 ニュージーランド自動車産業協会のペリー・ケアーCEOは、「ニュージーランド経済成長が横ばいとなっているなか、2007年の新車販売台数は、以前の中古車優勢から新車が1990年代半ばに回復し、販売のピークとなった2005年に匹敵するレベルになった。 新車市場は、引き続き今後も成長が期待できる」と話した。 2007年のメーカー別の新車販売台数は、トヨタが1位で、フォードが2位、ホールデンは3位であるが、商用車部門だけを見るとホールデンは日産に抜かれ4位となっている。 車種別では、ホールデン”コモドア”が1位、トヨタ”カローラ”が2位、フォード"ファルコン”が3位となっている。 (Source: MIA, 07/01/08 "2007 New Vehicle Sales Just Short of 2005 Record")

01月09日2008年 2007年の日本向け豪産牛肉が7%減少

  2007年のオーストラリア産牛肉の日本向けの輸出が37万7,864トンとなり、前年と比べて7%減少した。 この減少の大きな要因は、オーストラリア・ドル高、アメリカ産牛肉との競争、グレインフェッド牛肉の生産コストの上昇によりバイヤーが買い控えたことである。 日本向け冷蔵牛肉が過去4年間で初めて20万トンを下回ることになり、グレインフェッド牛肉は前年より10%減って17万1,451トンとなった。 冷凍グラスフェッド牛肉だけが、ファーストフード店からの需要と消費者が低価格牛肉にシフトしたことで少し増加した。 2007年の日本向けの輸出は、オーストラリア・ドルがアメリカ・ドルに対して11%、日本円に対して13%高くなり困難を極めた。 そして、グレインフェッド牛の餌となる穀物価格が上昇し、小麦が49%、ソルガムが53%それぞれ値上がりした。 日本のバイヤーはこのコスト上昇分を支払うことに難色を示し、また、消費者もタンパク源として安価な豚肉や鶏肉を購買するようになり、牛肉の需要が落ちた。 (Source: MLA, 08/01/08 "Beef exports to Japan decline 7% in 2007")

01月09日2008年 2007年の豪州の新車販売台数が初めて100万台を突破
  オーストラリアの新車販売台数が過去初めて暦年で100万台を突破した。 連邦自動車産業会議所(FCAI)の発表によると、2007年に販売された乗用車、トラック、バスを含めた新車の台数が合計104万9,982台となり、2006年より8万7,316台(9.1%)増えた。  今までの年間販売台数記録は、2005年の98万8,269台であった。 FCAIのアンドリュウ・マックケラーCEOは、「人口2,100万人のオーストラリアで100万台の新車が販売されたことは、自動車業界にとって偉業である。 人口に対する新車販売率を比べると世界の先進国の中でも上位にランクされるのではないか。 2007年のマーケットの伸びは2001年から始まっており、昨年は2001年と比べて27万7,000台(35%)増えている」と話した。  昨年12月の新車販売台数は、8万6,250台となり、前年同月比で9,187台(11.9%)増加した。  オーストラリアの新車マーケットは今後も成長すると考えられ、FCAIでは2008年の新車販売台数を100万台と予想している。 車種別では、ホールデン”コモドア”がオーストラリアで過去12年間連続で販売台数1位を占め、2007年には5万7,307台を販売した。 2位はトヨタ”カローラ”で4万7,792台、3位はトヨタ"ハイラックス”で4万2,009台となった。 2007年の販売増加で目立ったのは、SUV(多目的スポーツ車)で前年比で2万7,329台(16%)増え、小型車も同5.9%増えて23万2,388台となった。 メーカー別の2007年の販売シェアーは、トヨタが5年連続で1位となり22.5 %、2位はホールデンで14%、10.3%のフォードは3位となっている。 (Source: FCAI, 07/01/08 "2007: A MILESTONE YEAR FOR MOTOR VEHICLE SALES")
01月09日2008年 2万5000匹のサーモンが養殖場から逃げる − タスマニア州

  タスマニア州のタスマン半島にある養殖場からサーモン2,5000匹が逃げ出し、同州のサーモン業界で、養殖場から逃げ出した過去最大規模の事件となった。 タスマニア州政府の第一次産業・水省に、Nubeena地区にある養魚場からクリスマスの1週間前に、大量のサーモンが逃げた報告が入った。 同省のゼネラル・マネージャーのウェス・フォード氏は、「逃げたサーモンは市場価格で数百万ドルとなる。 私はクリスマス前に報告を受けたが、これは過去最大の規模である。 逃げたサーモンは海に置かれた養殖用の生簀に入っていて、水揚げのためにその生簀を移動している最中に、ネットが破れて逃げ出した模様である。 サーモンは素人の釣り人にとってはスポーツフィッシングに最適な魚であるが、漁師を職業としている人が、養殖場から逃げた魚を販売することは法律で禁じられている。 しかし、今回サーモンが逃げた場所では、漁師がほかの魚を狙って毎日操業しており、サーモンが逃げてからは網に大量のサーモンがかかり、狙っている魚の漁獲高が少なくなり、彼らの収入に大きく影響していることも事実である。 我々は今、サーモン業界とタスマニア漁業カウンシルと協議して、漁師による水揚げした逃げ出したサーモンの処理についてなんらかの合意が出来ないか検討している」と話した。 (Source: ABC, 03/01/08 "Million dollar salmon escape")

01月09日2008年 米国カリフォルニア州がカンガルー製品を解禁

  アメリカでの今回の決定で、多くのアメリカの一流のフットボール選手がカンガルーの靴を使用するかもしれない。 オーストラリア政府、カンガルー業界、靴メーカーのアディダス社の働きかけにより、今週アメリカのカリフォルニア州は、議論を呼んだカンガルー(狩猟によって殺した)製品の禁止を解除した。 サッカーのデービット・ベッカム選手がロサンゼルス・ギャラクシーに加入した後、カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は、昨年10月から解禁の作業を始めていた。 アディダス社はサーカーシューズをカンガルー皮を使って製造していたが、動物保護団体から抗議されていた。 1971年からの禁止が今回解除となり、カリフォルニア州でカンガルー製品が販売されることになった。 オーストラリア カンガルー産業協会のジョン・ケリー氏は、「今回の決定で合法的にカンガルー製品を供給できることを嬉しく思う。 カリフォルニア州ですぐにカンガルー製品の大幅な販売増加は見込めないが、積極的に知名度を高めることでカンガルー業界の好機になる」と話した。 オーストラリアのカンガルー産業は2億豪ドル規模の産業で4,000人が働いている。 (Source: ABC, 04/01/08 "Kangaroo imports now legal in California""Kangaroo ban lifted in LA")

01月09日2008年 マッドクラブの政府の輸出許可が2012年まで延長−北部準州

  北部準州のマッドクラブ(別名:ノコギリガザミ、マングローブガニ)の漁師たちは、海外への輸出が急速には増えることはないが、今回の連邦政府による輸出認定が2012年まで延長になったことに安堵している。 商業的なマッドクラブの漁獲量は、ピーク時の2001年には1,000トン強となり、その半分をシンガポール、台湾、アメリカに輸出してきた。 しかし、カニ業界の広報担当のクリス・カロジェラウス氏は、「2001年以降、漁獲量は減り続けており、昨年は260トンを超したくらいになった。 現在、輸出マーケットには南東アジアからのカニが入ってきており、供給過剰で、オーストラリアからの輸出は多くはない。 しかし、今回政府の許可が更新されたことで、将来漁獲量が増えれば、輸出が増える可能性が出てきた。 一方、マイナス面では、連邦政府による規則の変更で、商業用として獲るマッドクラブのミニマム・サイズが10ミリ長くなり、漁師たちは困惑している。 現在我々の業界は、漁業ライセンスの価値の下落や漁獲量の減少など多くの困難に直面しているが、第一次産業には色々な困難は付き物であり、努力して何とかいい結果を出せるようにしたい」と話した。 (Source: ABC, 03/01/08 "Industry welcomes crab export decision")

01月09日2008年 サーモン養殖大手タサール社が販売商品を拡大 − タスマニア州
  タスマニア州の大手サーモン養殖企業のタサール社が、製品の品揃えを拡大することになった。 同社はパックに入ったスモーク・サーモンやスモーク・トラウトの輸入や販売の権利を取得するために、King Island Company社に2,600万ドル以上を支払った。 King Island Company社はオーストラリアの大手食品・飲料業者のナショナル・フーズ社の完全子会社である。 タサール社のマーク・ライアン社長は、今回の輸入・販売権の戦略的な獲得は、タサールが”魚の専門家”としての地位を築く意味がある、と話した。 この取引は、オーストラリア自由競争・消費者委員会による許可が出されることを前提としている。 (Source: ABC, 03/01/08 "Salmon farmer Tassal expands")